ITベンチャーの面接で僕のHPは0になった。ザオラルは成功するだろうか。

タイトルの通りITベンチャーの面接を受けてきた。

内容は事前に履歴書と企画書選考を通過していたので、
履歴書に書く当たり前の志望動機や自己紹介、
企画書についての説明を求められただけだ。


初めにタイトルにある「HPは0になった。」
という表現についての説明に向かおうと思う。


5、6人の集団面接。

他は慶応、東大、東工大と一流揃い。
それを知った時逆に一瞬自信が沸いた。
一流揃い踏みの選考枠に3流大学で1人混ざっていたからだ。
と、言ってもまだ集団面接なのでこじつけだが何にしてもモチベーションにせねばと。



形式は集団面接にありがちな面接時間短縮の為の質問をぶつけてハイ終了、
というものではなく全員同じテーブルに座っての座談会のような位置取り。


その分余計周りの状況を詳しく観察できたのは、僕にとって大きな収穫だった。



僕について語る前に、全員の中で一番「この人は凄い。」
と思った人について語ろうと思う。
それは横にいた東大の女性。
何が凄いのか。



何が凄い?

ここで問いたいのだけど、面接で「凄い」と思うような人について多くの方は例えばどのようなイメージを抱くだろう?



学生時代に学生団体で国内海外にまで影響する活動をした人?


ゼミ研究で素晴らしい研究実績を残した人?


頭の回転が速く、言い回しや表現が秀逸な人?


学生時代企業で働いた経験があり、ビジネススキルをアピールできる人?


確かにそれもある。その事自体では無く経験によるものだけれども。
だけど、今回の人はその種類とはかけ離れていた。




一言で言うと「シャープ」なんだよね。

web企画を立てた経験から、   
このwebサービスから、
のようなありがちな繋げ方をスッパリ切ってしまっていた。
「御社とは全然関係無いですが。」
が彼女の言葉の始まり。



そして逆に、自分の興味のある事が「こう考えれば」「こう繋がる」「かもしれない」
とまとめてきた。
これがうまいなー、キレイだなー、って思ってね。



僕の場合問われた事に対し、どうしても学生時代にした大きな事とか面白そうな事
があるとそれを「言えばいい」、「うまく言おうか」って考えがちでした。
「僕個人」じゃなくて「事象」に知らぬ内に比重が掛かりすぎる。
要するに、返答を考え始めてスタート段階が「事象」である場合が多い。




彼女の場合、スタート段階からの通過点を「自分の興味」に集約していた。
その「自分の興味」から枝分かれする物がなんであろうが、ゴールになる。
むしろスタートがゴールのような考え方だ。



でもこれって考えてみれば素晴らしく効率的だ。
「事象」を見つけ終わった後に、僕はそこから「自分の考え」を探し出さなくてはいけない。
「事象」のどこに自分の考えが潜んでいたのかと考えなければならない。




だが、彼女の場合「自分の興味」からスタートしたのだから、
遡ってしまえば「自分の興味」という枠の中に検索をかけて検出すれば済む。
自分のスタートとゴール地点を確立させてしまっているのだ。



要するに、全ての返答において「自分」を説明するまでの経緯を絞り
限りなく自然な興味の部分に類型化、簡易化してシャープにまとめていた。
言葉が簡易的だとしても、シャープに伝わってくる話の経緯はこの上なく
彼女自身の印象を分かりやすくしていた。


でもよく考えてみれば、ESの質問のほとんどは「あなたがこの中で興味ある事〜」
のくだりじゃないか(笑

人事は枝分かれする前の根元を知りたい

僕は「大きい葉」から根元まで一気に掘ろうとする。



彼女は木から生まれた小さい葉を伝え、木から根元を浮かべる。
実にスマートだ。



企業による選考は「減点式」だとよく言われる事が多い。
面接で人事はひたすら「なぜ?」「なぜ?」を繰り返す。

僕が例えるに、

「web検索で上位に来るような凄い言葉」


が来たとしてもそのキーワードの枠の中だけ。
企業はそれを何千も何万倍も持っている。
必要なのは「ソースは俺」をその場で言える事。

「ソースは俺」なのに何が言いたいのか分かりにくい。矛盾する。そんなブログは評価は下がる。


そうやって、受験者の頭の上にあるHPゲージがどんどん減っていくわけだ。



最後に

なんとも親切な事に、この企業の方は最後に企画書の総評まで述べてくれた。



そこで伝えられた事が大きなヒントとなり
ラストの質問タイムに僕は、先ほど述べたシャープな人のアイデアから着想を得て
自分の企画書に対する、一つの新たな分析点を伝えた。



その瞬間、話を聞いているだけだった横の社員の方が身を乗り出して話を聞き微かに笑ってくれたのが分かった。





僕は間違いなくHPは0になっていたに違いない。
だけど、ザオラルを唱えようとしたのは間違い無い。
確立は低いがザオラルが成功して、生き返った僕のHPで選考を通過できるかなぁ。





長くなりすぎたので、人事の方の企画書総評から考えた事も書きたかったけれど次に回そう。



面接とは関係無いけど暁さん以外に初めてリアルでtumblrRMTEverNoteはてなブックマーク
なんて単語が飛び交う会話が通用する人に出会えてかなり嬉しかった。


あと「twitterで仲良くしていた人がbot」の話を振って、
「実際文章発言だけなら全く人間と同じ、完璧なbot作れたら何に使います?」
って社員の人に聞いてみた(笑


濁されたけど「実際作ろうとすればそれならできるんじゃないか」的な事をボソッと
言ってたなぁ。

id:Hash さんの文章に感銘を受けたので
同じように面接から感じて考えた事をアウトプットしてみました。
うまくまとまらず散文失礼