宝探し

今日のGoogleのトップ画像。

少年と少女がベンチに座っている絵。
綺麗な絵だな、と目に留まりマウスポイントを合わせると

「ノーマン ロックウェルの誕生日」

と表示される。
僕はこの「ノーマン ロックウェル」という画家を知っていた。
いや、正確には一枚だけこの人の絵が実家に飾ってあるのです。


それは僕が小さい頃、父がよく分からないインテリアをやたら買い込んでくる中で
家族一同が「うん、これはいいね」
と納得していた絵でした。


実家に帰っても今更眺めもしないその絵を急に思い出し、
どんな作品名なんだろう?
と急に知りたくなってネット上でノーマン・ロックウェル氏の作品を
片っ端から探していました。



中々見つからない、というか結局見つからなかったのですが
探している途中にどんどん楽しくなってくるのです。
昔の記憶を特急で遡りながら、綺麗な風景を横目で見ていくような感覚とでもいうのかな?



一年くらい前に僕はあまり芸術方面には疎いのですが、一人で突然美術館に出掛けた事がありました。
あの時は結局何を見ていたのかあんまり覚えていないけど、
行く前に一個でも「探したいもの」があったらまた別の楽しみがあったんじゃないか、と思うわけです。



ちなみに、僕の実家にあるノーマン・ロックウェル氏の絵がどんなものかと言うと


「小さいロケットを作っている少年の絵」だった記憶があります。
少年のポケットにスパナか何かが入っていて、やんちゃな少年が秘密基地で
たった一人で秘密の凄いものを作り上げているような素敵な感覚を
小学生高学年の僕が受けたのを覚えている。



ちなみに検索のついでに知った事実によると、ロックウェル氏の作品に少年が頻繁に登場するのは彼の生い立ちに影響しているらしいです。
上流家庭で画家の両親から生まれ都会で育った彼は、都会の喧騒が大嫌いだったらしい。
彼は自分の絵に穏やかな田園風景の活発な少年を描く事で、こうあって欲しいという楽しい少年時代を絵に託していたようです。



ふと思いついた宝探しは、楽しかった。