愛している、さいたま

率直に言おう。僕は埼玉が大好きだ。


湘南新宿ライン籠原止まりに乗る度に「老後の楽しみはJR籠原駅を潰す署名活動をしよう」
と考えてるし、


今日googleマップで遊んでたら秩父は広いなーでっかいなー、
土曜サスペンス劇場の冒頭でしか聞かないけどいい場所じゃないの!
と感じてしまったし、


熊谷?ハン! そういえば、「お天気カメラによく映ってるよね。」
的全国レベルの印象しかないし、



マスコットの「コバトン」なんか
あの「ゆるキャラ」の仲間には絶対加えてもらえなさそうな容貌、
そして首を下に向けると「ゆるキャラ」より「鬱キャラ」としか思えないあの雰囲気、もう最高だね。たまらなく愛らしいよ。




僕は群馬県出身なので、隣り合わせの埼玉は昔から馴染み深い場所です。
いわば兄弟みたいなものですよね。そうです。好きだからこそ厳しく接してしまうわけですよ。
いわゆる「小学生が好きな女の子にイジワルする理論」です。
まぁ、僕はそれをやり過ぎて妹に今でもロクにクチ聞いてもらえませんが。

それは置いといて。



地方出身者ならこの感覚分かると思うのですが、
例えば東京の場合
「渋谷」「新宿」「上野」は大体全国の人がこの地名知ってますよね
「水道橋」「高円寺」「自由が丘」辺りでもギリギリ分かるかもしれない。
だけどそれが「洗足池」「荏原」「大岡山」までになると、流石に都内在住者以外は分からないと思います。



群馬の場合
・「前橋」「高崎」「太田」「伊勢崎」
正直、ここで若干つまずく人もいるんじゃないか・・・?
・「富岡」「渋川」「安中」「沼田」
他県民で4つ中1、2個分かれば素晴らしい!
・「榛東」「吉岡」「みどり市」「みなかみ」
地歴に興味がある方以外、まず分からないでしょう・・・



例えば雑談をしていて自分が昔住んでいた地名が話題に出ると、思わず過敏反応してしまうあの感覚。
それが地方出身者の場合、東京との内心的な比較もあり、顕著だと思うのです。



そして都内に通勤、通学する群馬人の大半はそれを埼玉一部にも感じます。
首都圏とのパイプラインでもある「湘南新宿ライン」のおかげ?で。


「大宮で座れないと、厳しいよなぁ・・・」

鴻巣は地味に席確保の狙い目だ」

籠原の一時停止は冬場ホント止めろ」

「岡部ってことは・・・あとちょい」

「本庄おおお!  もう高崎はすぐだ」


みたいな熾烈な車内アドベンチャー
毎日お父さんたちは日本一混雑する路線で片道3時間近く繰り広げてるわけです。
僕らにとってここで通過する地名は最早、群馬とは義兄弟と言っても過言ではない。


いつかあの熾烈な席取り合戦を繰り広げていた駅に降りてみたい。
「夏草や兵どもが夢の跡」のような哀愁を感じてみたい。
僕らが席取り合戦で戦っていた相手はほとんど埼玉県民なので、かつて拳を合わせた好敵手に会いにいくような感覚です。



いや  でもさすがに秩父まで行く気はしねぇな・・・